コミットメントの弊害

社会学に入ったくせに、すぐに簿記の勉強を始めたんですよ。
今は会計士クラスタにいるんだけど、最初から強く「会計士になろう。」って思ってたわけじゃないんです。とりあえず「面白そうなので、簿記2級まで取ってみよう。それから先のことは、取ってから考えよう。」って。


この思考法自体は当時の自分としては良かったと思います。
「とりあえず、動いてみる。」 人間の認知には一定の限界がある。したがって頭に思い描く理論は、いくつかの条件を無意識に無視する。行動を起こすのは自然科学や心理学の実験のようなもの、管理会計でいうと実際原価を求めるようなもの、社会学でいえば調査することで、実際に現実に問いかけることで、頭の中のイメージとのズレを確認できる。
親や先輩のアドバイスとかは、この論拠のようなものが十分に得られないことがあって、それが私を惑わしていた感じがします。だって、矛盾した内容がいっぱいあるんだもん。


ふたを開けてみて、いろいろわかりました。

  1. 3年で会計士に受かるのは無理。
  2. 大学の勉強と両立は困難。
  3. さらに、社会学も心理学も統計学も経済学も、基礎部で手を抜かない。というのは困難。

イメージでは、恵まれた環境(大学までバイクで20分)の力で、このあたりのハンデを賄おうと思っていたのですが、悪い意味での定性的な見積もりなわけで、実際問題賄いきれないわけなんですね。


会計の勉強は私に多くのことを語りかけてくれたけど、奪い去っていった時間も少なくない。
誰の目にでもわかる成果として「簿記1級」はつかめたけど、それ以外にもいろいろ気づきはあったと思う。
ただ、会計の勉強にコミットしてしまっている以上、じゃあ今から「アクチュアリーになろう。」とかそういう考えを持つこと自体、マゾ以外の何者でもないんですよね。最初は軽い気持ちでも、あとで絶対後悔する。やらないよ。「不確実性にアプローチする。」という至上命題にはすごく共感するから、人生やり直せるならやってたかもしれないけど。
アクチュアリーについては割りとネタなんですが、やっぱり読める本とかはある程度制約は受けます。とりあえず短答から解放されるまでは心理学や社会学の本は満足に読めないので積む一方です。統計学の授業も切ってしまいました。基礎を理解できた気がしないので、何かを勉強している実感がわかなくなっちゃったんですよね。決して朝1限に出るのが面倒くさかったというわけではないです。


頭の中では、一度コミットメントしたらあとは振り返らない!という覚悟が一番合理的です。
思想のソースはこれ。http://sinri.net/sinrigaku/571.html
「くよくよ悩んでもしょうがない」というメッセージを確率論でバカでもわかるように示してくれた数学の成果は偉大だと思います。メーカーを専門とする会計士になるのが一番いい気がするなぁ。
ここまで書けた時点で思考の整理はできた!
本読むのは短答終わってから!あとは、時間をどう使うか!