神聖無双大将軍

特にやることがなかったので、久しぶりにコンシューマーゲームをやってみた。
遙かなる時空の中で (Game Boy Advance)


さて、ここから先はネタバレを含みますよ
まず、プレイヤーの目的は大きく分けて
・鬼と戦い、京の平和を守る
魅力的な男性キャラクター(以下、「八葉」とする)との恋愛イベントを進めていく。
の2つに分かれる。
パワプ●のサクセスモードみたいに1日の最初に行動を決めてイベントを起こしていくシステムが採用されていて、限られた期間の中で目的を果たさなければならない。
が、上を目指したらキリがないパワ●ロとは違いある程度の条件を満たしておけばイベントCG(以下、「スチル」とする)は全部そろうので、周回を重ねるとしたら恐らく八葉を狙うことになるかと思われる。「ネオロマンスゲーム」と公称する位なので、ストーリーに重きが置かれている。しかし恐らくノベルよりはゲーム要素が重め。


鬼と戦って京を守るだけなら、イベントで指示される場所(聞き逃しても移動画面で目的地が光る)に特定の八葉を連れて目的地を順番に回っていけばまずクリアできます。面白いのは、こちらが八葉を放つ順番は自由に決められるけど、鬼が刺客を放つ順番は決まっていて、誰と誰がぶつかるかで違うイベントが展開すること。RPGみたいな戦闘もありますが、元々対象が女性なので難度は低め。


苦手な属性の敵に突っ込んでももーまんたい。

星をみるひと」に真っ向勝負を挑むような廃人にはぬるく感じるかと。


戦闘は、RPGと似ているような気がしなくもないけど、「集中力」の要素と「応援」のコマンドが独特。中盤以降はそうでないケースも出てくるけど、大抵の場合はまず「応援」コマンドで八葉の集中力を上げてやらないと術が使えない。
何よりイカすのは、応援にかなりの種類(7〜8種ぐらいだったかな?)があり、


キャラごとに好みの応援が決まっていて、



大抵は上がるけど下がるケースもあること。


更に戦闘での行動が各八葉の「想う心」「信じる心」のステータスに多少なりとも影響を及ぼすので油断ならない。
しかし実際にはキャラの性格を考えて適切そうな応援を選んでいればちゃんと効果が出るし、あてずっぽでもそのうち当たるので楽ちんなのは変わりなし。
個人的には
・戦闘はもっときつくてよい
・とりあえず属性の影響力をポケモン並に大きく
・各キャラの術に個性を持たせてほしかった(現状は攻撃技が圧倒的多数)
最初は多分無理。
属性の影響力を大きくしたら難度上がる→無理。と思うけど戦闘でもキャラごとの個性がほしかったなぁ



運の要素は、ある場所へ行ったとき何もイベントが起こらなかったときにやるミニゲーム「力の具現化」(神経衰弱)と連れて行こうと思ったキャラがその日に限って「体調不良」で選べなかったりする程度。


で、クセモノなのはこの作品のメインだと思われる恋愛イベント。
通常ルートと急展開ルートの2種類があるけれど、通常ルートの場合
・広い京の中から、その八葉が好きな3つの土地を全て回り、「心のかけら」を集めなければならない(ただし、入手には日付が○月×日以降等の条件あり。)
・恋愛イベントで選択肢を間違えるとその場で打ち切り
と大変シビア。
八葉の好きな場所については休みを取るとサブキャラから教えてもらえる。
更に休みを取り続けるとこのサブキャラも攻略が可能。つまり、この作品はロリコンでも楽しめる。*1
急展開を狙うには「心のかけらを取らず、ある日付をまわる時点でに想う心と信じる心が一定以上」という普通にやってたら気づきそうにないようなシビアな条件が付きまとう。
で、ある八葉のスチルを全て集めるには急展開と通常それぞれでイベントを進める必要がある(つまり、最低2周必要)と厄介。


攻略可能なキャラは8(1人最低2周)+2(1人最低1周)人いるので、全てのスチルをコンプするためには18周しなければならないかと思われるけど、なんとこのゲーム、複数のキャラを同時に攻略できます。(ただし、エンディングは1人ずつなのでラストの前でセーブしておいてクリアしたら再開してもう一人のキャラのエンディングを見る必要あり) 廃人の領域に達すると8人同時攻略、スペランカーを200周で1000万点取る勢いがあれば10人同時攻略というやりこみが可能。理論上は2周でスチルをコンプできる。(8人、10人同時に攻略するためには攻略本または攻略サイトを見ながらやるか各八葉が好きな場所、選択肢を完全暗記するだけでなく、相当の運、作戦が必要。)


感覚としては、ストーリーに重きを置いている上で、ゲームならではの要素も多く、コントローラーを握ってやるゲームといった感じ。(お茶又はおやつをいただきながら足でAボタンをぽちぽち押していくことがない)その上で2周目は以降はOPとラスト以外殆ど違うストーリーを進めるといったユーザーを飽きさせない工夫なども行き届いている。ストーリーも悪くない。ThinkPadをゲーム目的で購入した時のような、「対象なんてどうでもいいや」という印象を与えてくれる作品でした まる

*1:そのサブキャラは主人公に献身的に仕える10歳の少女