ThinkPad復活計画のハナシ

今日までに報告されたお話によると、「使用中に電源が落ちる」ってのが症状らしい。
余計な危機をぶらさげまくると、パソコンが貧血になって死ぬこともあるらしいんだけど、そんなこと百も承知だし、USB機器をぶらさげまくったりだなんて馬鹿な真似はしない。


発作がおきた直後のPCを見てみると、電源供給がされていない。
そういえば、ちょっと前にバッテリーで使おうと思ったらすぐバッテリー警告が出たことがあったな。あの時は充電を忘れたかと思ったけど、本格的にバッテリーがヘタってきたらしい。
あと、ACアダプターが接触不良らしい。「ACアダプターを2つ持っていれば、自宅とオフィスでACアダプターを持ち歩かなくてすむし、どっちかが断線などで死んでもノートPCは安全!」って聞いたことがある。というわけで、断線と判断。


というわけで、念のためACアダプターが悪いのか確認するために別のACアダプターを試してみようと思った。
調べてみると、ACアダプターを使いまわすためには

(直流の)出力電圧(16V、19Vなど)
プラグ形状(ノートPCの差込口の形状)
極性(+、−の向き)
定格電流(最大どの程度の電力を供給する能力があるか)

この4点が合致すればいいことがわかった。


というわけで、ある友人に「パソコン貸すから、そっちのACアダプターをこっちのパソコンに流用できるか試してくれない?」と頼んでみた。
さすがに詳細を求められたので、ことのあらましを説明した上で、相手のノートパソコンのACアダプターの直流の出力電圧と定格電流、プラグ形状をたずねた。(極性は最近のパソコンは大体同じらしい。)


結果

俺:出力電圧16V 定格電流3.5A 丸型プラグ
相手:出力電圧16V 定格電流4A 丸型プラグ

なんか使えそうだ。
念のため、サードパーティー製のACアダプターで共通して使えるものがあるか調べてみた。
そうすると、次のような事実が発覚。

相手のプラグの外形サイズ6.5mm 内径サイズ3.0mm 差込部リーチ9.5mm
俺のプラグの外形サイズ5.5mm 内径サイズ2.45mm 差込部リーチ11.5mm

何か違う。どうやらだめっぽい。


断線箇所を半田ごてで溶接するしかないかなーと思い始めながらACアダプターの仕様を眺めていたら、ACアダプターが「コンセントとACアダプターをつなぐケーブル」と「ACアダプターとパソコンをつなぐケーブルおよびACアダプター本体」の2つの部品で構成されていて、この2つは簡単に切り離せることに気づいた。
つまり、こういうことだ。

コンセント差込部-----(切り離し可能)ACアダプター----丸型プラグ

ACアダプターとパソコンをつなぐ部分に断線箇所があると、いよいよ溶接作業が必要だと思うけど、とりあえずコンセント差込部とACアダプターをつなぐ部分が断線してるのならば、そこだけ交換すれば良い。(さすがに溶接経験がないので、そこまで溶接はやってられない。)
実はこのケーブルは家中を探せばいくらでもある。

たとえばこれ。
ThinkPadのACアダプターとコンセントをつなぐケーブルは、PS2をコンセントとつなぐケーブルと同じ形をしている。
そこで、PS2用のケーブルをThinkPadに移植して、起動してみた。


・・・うりうりいじってみたが、大丈夫そうだ。
追実験として、ThinkPadの問題があると思われるケーブルでPS2を動かしてみた。
ケーブルをうりうりいじってみたら、電源が落ちた。
どうやら、これでThinkPadは復活したらしい。PS2用のは新しいものをどこかから調達してくればいいだろう。
哀れPS2。ついに実験台にされてしまった。
ともあれ、これでACアダプターが長くなってThinkPadは直りましたとさ。めでたしめでたし。