再インストールのハナシ その2

自作マシンで、この様な症状になるのは大抵は”掟破り”が原因です。もちろん、作業の手順についてはマニュアルを良く読めば書かれているのですが、それを読まずに自作をする人が後を絶たないので困ります。
過去のログにも同じような問題が再三登場しているのですが、この「パソコン大魔神」の膨大なログを読んでから自作マシンを作る人は、何も悩まずに一発で成功します。
しかし、そうでない人の場合は必ず、目の前で起こっている症状に捕われて、自分のやった大ボケを見逃しています。そう言う事は質問の内容でほとんど判ります。

先ず、マシンを最初に起動する時にはVGAアダプター以外のカードを取り付けてはいけません。取り付けた状態でWindowsをインストールすると、Windowsのプラグ&プレイ機能が働いてシステム・レジストリーを間違った状態で設定してしまいます。
後で修正しようとしても手遅れになってしまうケースの方が多いものです。

Windowsをインストールする前に必ず設定しておかなければならないのがBiosの設定で、特にオンボードサウンド機能を使わない場合には必ず事前に「不使用」の設定しておくことです。オンボードUSBも出来れば最初は「Disable」にしておくべきです。
これを先に設定しないと、オンボード機能がメモリーの領域を先取りしてしまいます。
(大抵の初心者は、HDDの初期化に気を取られて忘れています)

次に、HDDの初期化ですが、他のマシンでFdiskとFormatを行ったものをそのまま取り付けるのは”掟破り”です。動作確認を行ったものでも違うマシンで行った初期化は有効では有りませんので、実際に使用するマシンでFdiskとFormatを行います。

次にWindowsのインストールですが、インストール中にフリーズするような事があれば後々必ずトラブルに遭遇しますので、ここは、基本的なパーツの選定が正しかったかどうかを検証する絶好の機会です。この段階でトラブルが発生するようで有れば話になりません。メモリーを減らすとか、電源の容量を増やすとか、CPUクロックを下げるとか、あの手この手で試行錯誤をします。しかし、そんな事をする必要が有るという事は最初の段階から失敗は目に見えていると言うことです。

Windowsが一発で正常にインストール出来たら、何よりも先にマザーボード・ドライバーをインストールします。絶対にVGAドライバーをインストールしてはいけません。
VIAチップセットの場合は「4 in 1 Driver」、Intelチップセットであれば「Infドライバー」を何よりも先にインストールします。(これも大抵の初心者が忘れる)
その直後の再起動で、最初のWindowsインストールで認識できなかった構成が自動設定されますので、ここから本式の設定作業になります。
その最初がサウンド機能の設定です。最初にオンボードサウンドを「不使用」にしていますので、サウンド・カードを取り付けます。マシンが起動する段階でサウンドカードが認識される筈で、もし、ここで認識されないサウンドカードはダメだと思う事です。
プラグ&プレイがサウンドカードを認識出来ればドライバーを要求される筈ですので、このタイミングでドライバーをインストールします。次の再起動でゲームポートなどが自動認識される筈です。

その後、VGAドライバーのインストールを行います。LANカードやモデム・カードなどのアダプター・カードも一枚づつ再起動して設定して行きます。間違っても同時にスロットに差し込んで一気に設定をしようなどと横着をしては失敗します。

自作マシンにはこのような”掟”が有りますので、再度最初のHDDの初期化からやり直して下さい。小手先細工では絶対に解決は出来ませんので、余計な事は考えない事です。

以上、引用。
基本的に一度セットアップに成功して安定して動いている以上構成は「悪くはない」はず。
問題がおきたとしたら、何らかの原因で私がパーツを壊したか、ルール違反をしているということである。


今回、記憶に任せてWindowsを再インストールしたのが失敗だった。
覚えているのは「ポイント」だけで、すべてを完全暗記しているわけではない。
第2段落と第3段落をきれいに見落としていた。