北畠流「良い子のパソコンの買い方・作り方」

ここ3年でパソコンに関する知識をすっかり忘れてしまった。
それでも、5年前に積み上げた信頼ってのは恐ろしいもので「パソコンを買いたい・作りたい」系のお話が私のところに舞い込んでくる。正直なところ、もう現状には追従してない。
自分用に、基本的な「考え方」だけは覚えているものの、「日本の工業都市」同様、いつ忘れるかわからないので、新学期でパソコンを買おう、作ろうと思う人のために私の考えを垂れ流しておく。
私が「パソコンを買いたい・作りたい」系の質問に即答できないのは、それだけ業界が変わってるってことだけど、今「The PC of the year 2003」を選べと言われてもきっと同じものを選ぶだろうことから、多分「考え方」は通じると思う。

メーカー製PC

基本的に自作以外全部当てはまる。でも一口でいえないので細かく分けざるを得ない。
あくまで主観のイメージ。

ソニー

元々AV機器のメーカーだったっけ?
PCメーカーとしては後発。が、鉄道会社で例えるなら我らが東急電鉄の如し。次々と新しいものを投入する。
パソコンにテレビ機能をつけたり(これは怪しい)、先進的なデザインのものも多く出す。
特にWindows XP MCEはDo VAIOだかGiga Pocket(Do VAIOの前のAV管理ソフト)の影響を受けたという噂もある。


それゆえモデルチェンジが多い。富士通NECは未だに店に行っても「あのモデルの子孫ね!」といえるものが残っているがソニーにはその気配がない。type Rは何処へ?type Xは?type Eは?type Kは?みんな黒歴史?そんな馬鹿な。
常に消費者を意識して新しいものを作っているオーラが漂っているが、裏を返せば失敗作が多かったんジャネーノ?と心配になる。
ソニーには冷暖房機器や冷蔵庫など、熱に関するものを扱う部門がないからなのか、一部のモデルは見てるだけで熱対策が不安だ。
他にも「ソニーは社内ではデルを使ってる」など、明るい噂が絶えない。真偽のほどは知らん。


Sonic Stageとか、Do VAIOとかメモリースティックとかが何か押し付けがましいイメージがある。
Sonic Stageはろくなもんではないが、Giga Pocketはおおむね好評(そうでなければきっとMCEもでなかっただろう)だったあたり、その押し付けがましい自社規格はそれなりの完成度はあるみたいだ。でも汎用性はなさそう。VAIO type SにSDカードスロットが見つからなくて困ったよ!でもソニーも負けを認めると折れるみたいだよ!


売り上げは一時期トップだったらしいが、最近は落ち込み気味らしい。と、いっても2年前の話だけど。
どうでもいい話だが、ヘッドホンとかコントローラーとか、人間様の体に触れるもののつくりはすばらしい。驚くほど手になじむ。
が、キーボードだけは何故か薄っぺらだ。洗脳されたのか慣れたのかたまに熱狂的なツルペタマニアを見かけるが、少なくとも万人受けはしないだろうな。あのキーボード。

富士通

良く言えば「無難」。悪く言ったら「ツマラン」!
CMがやたら凝ってますね。キムタクとか。
一昔前のCMは高倉健だってさ!誰それ?多分有名だったんでしょう。
モデルチェンジは少ないので、現行モデルも簡単にルーツがたどれます。
人柱サンプルが少ないので現状については何ともコメントしづらいところだけど、10年前のものは完成度が高かった。デスクパワーMV205とか相当長持ちしたし。


最近思ったことは、キーボードのつくりは秀逸。現行モデルのキーボードも他社と比べるとレベルが高いです。
かつてLOOXVAIO Tに勝ってるところといえばキーボードって言われたほど。


プリインストールソフトが多すぎます。「福袋商法」といわれるぐらい多いです。
ソニーと違うのは、上級者にも愛用されてるソフトが皆無なことw 富士通を買って来たら最初にやることはプレインストールの削除じゃないかと思うぐらい。
というわけで基本的にパソコンをあまり使わない人向け。
3Dゲームをやろうと思ったらグラフィック性能が足りない機種も結構多いし。最近はタワー型とか皆無です。


売り上げ的にはNECの次らしいです。
マリオカートルイージを使うような安心感がありますよw
ここ見てるような人にはお勧めしません。

NEC

富士通と基本的に良く似てる。「福袋商法」とかw
かつてLavie Cなどであった「一枚メンブレン」方式のキーボードは良かったが、最近は決め球に欠けている模様。
が、ソニーよりはマシなものばかり。


かつては富士通よりグラフィック機能に力を入れたモデルが多く見受けられたが、最近は絶滅気味。一体型ばかりになってしまいました。
富士通よりモデルチェンジが多いみたいです。


印象的なのは直販サイト。
どこまでカットできるか知らないけどいらんソフトとお値段5000円をカットしてくれるミニマムパックとか、長期保障とかの他、店頭モデルでは組めないオプションが組めます。その上大手メーカーのサポートが受けられます。質のほどは使ったことないので知らん。IBMよりは好評のようですw


注目は安物ブランドのValue One。弄り易そうだし安いし。サポートのことを考えると個人的にはもっともおいしい選択肢。

シャープ

一時期デスクトップを出してたときもあるが、基本ノートしか出してない。イマイチぱっとしない。
CPUやチップセットインテル以外を使っているのが目につく。
ノートにおいてそれが正解か否かは知らん。
バッテリーが徹底的に糞。PHSのバッテリーとかは明らかにスペック以下の性能しかない気がする。

東芝

同じくノート専科。HD DVD黒歴史でいいよもうw
HD DVDで大失敗したので業績が心配されてるけど、シェアはどんどん伸びてるしノートPC部門は割りと順調と聞く。真実のほどは知らん。


知り合いのマシン2人分が東芝つかってて損傷を起こしたとのこと。
dynabook SS RXではPanasonicを意識してそれなりにこだわってるみたいだが、キーボードがたわんだんですけどw
Qosmioといい、キーボードのできはあまりよろしくないようです。

Lenovo(旧IBM)

IBMは元々機械系のメーカー。
ビジネス用のPCを長いこと作ってるだけあって、業務用PCなどはやたらIBMが多いです。
企業は一定のペースでPCを入れ替えるのでそれがいっせいに入れ替えられた中古が秋葉原に大量に出回ってますwww
新品も型落ち品がかなりの安値で手に入るのがおすすめwww
他にも「失敗作は自社で使っている」「売れ残りを名前を変えて売ってる」など明るい噂が絶えない。


とにかく個人を相手にするのが下手。
大手量販店だとIBM製品はなかなか見かけないし、あってもかなりスペースは小ぢんまり。
PC事業をLenovoに売却したのは個人相手がうまくいかなかったから説まで流れてる。
サポートの評判は最悪ですw


かつては丈夫さに定評があったが最近はそうでもない模様。
キーボードは定評があるけど、600X→X2x→T4x→X6xでどんどん悪くなっている。
最近はデザインも安っぽくなった。

Panasonic

PCの組み立てを国内でやってる唯一のメーカー。運送のトラブルは少なそう。
仕事用・モバイル用のノートしか出してない。実用本位だが夢がない。
在庫管理がしっかりしてるのか、大量生産が効かないのかは定かではないが、モバイルという特性上古くなったマシンもつぶしがきくし、生産量が少ないので中古市場でも高い。新品も近年値上がり気味。以前ほどおすすめしやすい状態じゃない。


つい最近まで全機種がファンレスだった。
ファンの寿命を気にしなくて良いので理論上は超寿命と思われるが、真実のほどは?
バラしてみると国内組み立てらしくかなり複雑なつくりをしているのでHDDの取替えが最も大変と思われる。
ガンガン持ち運ぶ人にオススメ。

DELL、HP、GateWay

とにかく安い。ダンピングか、大量仕入れかは知らないが、とにかく安い。自作より安くするなら強力な選択肢。
かつてDELLはサポートNo1をうたっていたが真実のほどはよくわからん。


サンプルが少ないのでよくわかりません。

ショップブランド

マウスコンピューターとか、その辺。
良く分かりませんw
大手メーカーと比べると、スタイリッシュさに欠けるけど、ある意味熱対策がきちんとしてるのかもしれない。


詳しく調べていないけど、自作したい構成とかであるなら組み立て上のリスクも少ないし、構造も単純なのでメンテナンスもしやすいんじゃないかな。

自作

言うまでもなく無限の可能性を秘めているけど、リスキーです。
それなりにマゾいです。
「安く手軽に」と考えてるのなら自作はやめときナ!ショップブランドのほうが安いヨ!下手すると大手メーカーより高くつくケースもあります。
OSを別に調達したり、中古パーツを使いまわせば安くあげられますが、それだったら中古品でも大して変わらないです。部分的に中古品を使ってこそ。


それでも自作するメリットは

  1. マザーボードやケースからファンに至るまで細かいところまで決められる。
  2. 知識がつくので、自分の問題を自分で解決するようになる。

以上。


組み立て自体はそんなに難しくないです。塗装も、接着剤もないし。
が、通電中にねじとかドライバを落としてショートさせたりするとジ・エンドらしいです。気をつけましょう。
静音マシンを組むのは大変です。

ここまで書いた時点で一番基本的なことを書き損じているけどもう書くの飽きた事に気づくw

  1. 液晶の大型化に伴うヒンジの弱体化