Androidの速度維持について
一般的に、コンピューターは使えば使うほど動作が鈍くなるといわれています。うちのHT-03Aもその例外にもれず、使っているうちにどんどん遅くなってデスクトップの表示ですらもたつくようになってしまいました。これだけを見ると「新しい物を買わせる」ためのコンピューター産業の陰謀だ、と思う方もいらっしゃるかもしれません。HT-03Aを購入して半年で早くも新しい「HTC Desire」が欲しくなってしまいましたが、所謂「2年縛り」のせいでそうやすやすと買い換えることができません。携帯会社のユーザー囲い込み戦略は経済の活性化的な意味では実によろしくない現象だと思います。
でも「動作が遅くなる」ってどういうことかというと、市場のソフトウェアの進歩にハードウェアがついていけなくなった結果っていうことが多いんですよね。コンピューターの部品の中で消耗品といわれているものは「冷却ファン」と「HDD」です。あとは、基盤のコンデンサーの劣化とかもあるっちゃありますが、コンデンサがダメになったらマシンが全体としてダメになるので、遅くなる原因としては考えづらいです。というわけで、基本的にハードウェアの処理能力をつかさどる部分ってあんまり劣化しないんですよね。つまり、遅くなったら初期化して、一切機能を追加せずに使えば「慢性的に遅くなる」という事象は阻止することができます。「インターネットにつなぐ」という目的があると、インターネットのコンテンツがハードウェアに要求するスペックを上げてくることで時代に取り残される危険性はありますけど。
というわけで、いろいろと追加しすぎたソフトウェアを「事業仕分け」して、必要な機能だけを残すことでHT-03Aの速度を復活させようと思いました。おそらく記憶媒体はフラッシュメモリなのでデフラグなどは必要ありません。余計なソフトを消すだけです。
調べてみると、「ネットワークを使うソフトは遅く、また電波が不安定なところだと使いづらい」「システムに常駐するソフトは当然重い」ということが言われていましたが、Androidは常にソフトウェアのアップデートをネットワークにつないでチェックしているので、その負担を減らしてやるという意味でも、どんどんソフトをカットしました。残ったのは以下の通り。
- OpenWnn
この事業仕分けでsimejiから思い切って乗り換え。simejiと比べると軽い。またボタンレイアウトも使いやすくなっている。マッシュルームアプリも悪くないが、おそらくsimejiには戻らないだろう。
- 乗り換え案内
路線名の表記方法など、気に入らないところもあるが、現時点で路線案内ソフトとしては最強。かなり優れたデザインで乗り換え案内をしてくれる。終電検索も速い。
- Twidroid
Twitterクライアント。
- Google音声検索
- シンプルタイマー
タイマーはそれなりに使ってるし、軽いので。
- QR我風
日本のAndroidはIS01を除いて赤外線によるデータ通信はできない。よって、その代替となる通信方法が必要になる。2次元バーコードで連絡先を渡せるようにすることで、連絡先交換の手間を
- 近藤昭雄のため息
常駐系だけど、これを殺すとマナーモード時のメールの受け取りがしづらいから。
以下、残すか切るか迷ったもの。
- QRコードスキャナー
QRコードを読み取るという機会がさほど多くないため。ただ、積極的に切らなければいけないほど重くないし、残してみることにした。
- 世界天気時計
いかにも重そうだけど、GPSから位置情報を取得するのではなく、問答無用で地元の天気を取得することにして負担を減らしてみた。どうせ私の活動範囲内の天気なんてどこで取得しても大して変わらないし。遠征するときはそれなりのところから天気情報を見る方針で。
- skype BETA
- task control
- Time memopad
あんまり使わないけど、大して重くなかったしいつか使うかもしれないのでとりあえず残すことにした。
これだけ削ったらずいぶん早くなった。インターネットブラウジング関係は快適なので残しておいたので、使い勝手を大きく損なってもいない。特に文字入力系統をOpenWnnに変えたのは正解だった。まだもう少し何とかなりそう。そろそろ1つ目のバッテリーの劣化が気になるところだけど。