The Story of Tobu Limited Express "Ryomo"

というわけで、mixiにも書いたとおり15日に久喜から浅草まで特急りょうもう号に乗ってきました。
こっちの記事に書くのはつくばエクスプレスを降りてからのハナシ。

19:30 North Senju Sta of insanity

南千住で渋谷までの切符230円也を購入した後、日比谷線で北千住へ。
こっから座って帰ろうか。
ん?待てよ。東武鉄道では乗車券と特急券を切り離して買うのが割りと楽だ。
基本的に車内でチェックされるのは特急券だけ。


その時、私の脳内で悪魔が囁いた。


そうだ!りょうもうに乗ろう!
こういう機会でもないと絶対消化できないし。
じゃあ特急券を買って東武動物公園まで行こうか。
小田急ロマンスカーの座席争奪戦は悲惨だけど買えるかしら。


・・・なんだ。ヨユーじゃん。
はいはい動物公園まで500円。
待てよ。
北千住駅特急ホームを以前使った時乗車券チェックされたことがあるな。大回りだと何かと面倒だ。
それにこの時間帯なら300%「夜割」が使える。
夜割の効果により夜間時間帯の「りょうもう」の特急料金は300円になる。
また、北千住の改札をスルーすることができる!


というわけで動物公園まで行こう。
ちょうど良く急行が来た。東急5000系か。区間急行じゃないと非日常感がないがスルーしてもなかなか適切な列車が来ないからこれでいこう。


*:東武鉄道をご利用いただきまして、ありがとうございます。この電車は、急行 久喜行きです。終点、久喜で特急りょうもう号伊勢崎行きにお乗換えいただけます。


・・・待てよ。
この時間帯のりょうもうは全て久喜にも止まるよな。多分久喜からでも特急料金は300円。よし、この電車で久喜まで行こう。
しかしこの電車、ラッシュのピーク時間帯に北千住を出た割にはばかにすいてるな。
お盆だからか。平日でこれだったらゆるせん。
西新井で大分降り、草加でヨユーの着席。越谷駅が暗いけど綺麗でした。


東武動物公園駅で上りりょうもうの時刻表を見てどこで降りるか決めようと思ったが、東武動物公園駅では上りホームが遠すぎて上りりょうもうの時刻が分からない!しょうがないから久喜まで行こう。

20:20 Kuki Sta of tragedy

*:
まもなく、久喜、久喜、この電車の終点です。
JR宇都宮線、大宮、宇都宮方面。普通 太田行きと特急りょうもう号 伊勢崎行きはお乗換えです。お出口は右側です。
お忘れ物、落し物ないようご注意ください。本日も東武鉄道をご利用いただきまして、ありがとうございました。


ひゅーん ふぁあああああああ
電車は、ゆっくり徐行しながら久喜駅に進入していく。
あれー?向こう側のホームに止まってる電車はなにかなー?
あれってりょうもうだよねー。


ふぁあああああああああ
あっ!発車した!なんてこったい!
まぁ、下りは30分間隔だからのぼりも30分待てばくるだろ。
駅を見てまわって、特急券買ってちょっと待ってればすぐ来るだろ。


ふぁああああああーーーーん そー
ぴん☆ぽん♪
ドアが開いた。
10両編成の電車にわずかに残っていた乗客は一斉に反対側ホームに止まっている普通列車めがけて物凄い勢いで走り始めた。
老若男女ともに走る走る。これはすごい。
そうか!ここから先は4両編成。
しかも既にある程度の座席がうまっている!
3号車から走ってなんとか座れる程度だった。きっと普通の平日はもっとすさまじいのだろう。


そんな浅草・北千住以上に派手なフルバをスルーして、上りホームへ。
夜割を行使して、次の特急券を購入。
最近は普通の販売機でも、窓際か通路際かのリクエストは聞いてくれるようになりました。
せっかくだから俺はこの赤の電車を選ぶぜ!
じゃなくて窓際を選んだ。
もう後には引けない。
さぁ、何分後だ?
目の前の特急案内を見上げる。50分後!!!!
しかも次の特急りょうもう46号は上り最終列車らしい。あぶねー。
コンコースに東武ブックスがあってよかった。時間までそこで暇を潰そう。


というわけで、駅を見てまわったり本を読んだりしてぶらぶら暇を潰してました。

21:10 Welcome to the Tobu Limited Express "Ryomo"

いよいよ列車が到着する。
えーっと、俺は何号車だ?5号車4列16番!
何か注意書きが書いてあるぞ。
久喜駅では、5号車の後と2号車の前のドアが開閉します。
その他のドアは、開閉しませんのでご注意ください。」
じゃあ俺は5号車へ行けば良いんだな。
うん。「特急りょうもう号乗車口」とかある。これだな。


上り最終列車だが、俺の他にもこの駅からりょうもうを使う人は結構いるらしい。
俺の近くで携帯電話で「21:10のりょうもうに乗るから、新橋には・・・」とか話してる人がいたし。
列車が到着する直前に、駅員がやってきた。
いよいよ列車が到着する。ドアが開く。
ここまでの乗客も結構いたらしい。
降りてくる乗客一人一人に駅員が「ありがとうございました。」と深々とおじぎをする。
おお!あのけちな東武鉄道スーパービュー踊り子やつばめ並みのウェルカムサービスをするようになったか!
感心感心。じゃあ降りる乗客も終わったことだし乗るか。
車内に入ろうとしたその時だった
「お客さん特急券特急券!」
ああ、ここでチェックするのかw 初めてだからわかんなかったw
なるほど。ここで特急券のチェックをするのか。だから列車全体で2箇所しか扉が開かないんだね。
財布から慌てて特急券を出し、駅員に見せる。
気を取り直して車内へ。


何か混んでるwwww
スペーシアとか夜割かかるぐらいがらすきだったのに!
これ夜割なしでも十分売れるんじゃないんですか?
直前の急行はがらすきだったのに意外だ。
アレか。お盆だから赤城、伊勢崎、太田、小泉、佐野、足利、館林地区からの帰省Uターンラッシュだろ!
そうに違いない!

21:20 The impression of Tobu Limited Express "Ryomo"

座席についた。
もふっ!


なんだこの柔らかさはwwwww
「柔らかさ」だけで評価するとスペーシアをも上回る柔らかさだ。素晴らしい。
形状もなかなかしっかりしている。
とりあえず、リクライニングしてみようかと思いアームレストを見ると曲線を描いている。
あっ、これ1720系デラックスロマンスカーの廃車発生品を再利用している座席か!
なるほど。なかなかかけ心地がいいな。


私が乗ったのは203F。
特急りょうもう号は201〜209F、251Fの全部で10編成あり、そのうち203F〜206Fはかつて「私鉄の女王」「東武の女王」等とといわれ日本の

鉄道史に名を残した1720系「デラックスロマンスカー」の廃車発生品をそのまま流用しています。
東武鉄道の座席は50000系列を除き伝統的に他社と比べてかけ心地が良いです。
りょうもう号でもそのDNAを残しています。


この車輌、1991年製らしいです。
1991年というとバブル景気の末期で、同期にはスペーシアや、スーパービュー踊り子のようなそうそうたるライバルがいます。
そんな中、この電車は「急行車両」として登場しました。
現在こそ「特急」でスペーシアと同じ料金ですが、「急行」としてはとってもばぶりぃです。
1991年というと、東急9000系の最終増備も大体この時期ですね。
というわけで、スペーシアには東急9000系と似たVVVFインバータが搭載されていますが、この車輌はなんと抵抗制御
この電車、椅子だけでなく足回りもDRCのお下がりらしいです。
というわけで、DRCと比べて新しくなったのは座席のモケットと車体だけwwwww
しかもDRCではシートピッチは1100mmですが、りょうもうのシートピッチは985mmです。
「急行」としては「すごい!!」の一言ですが、「特急」として考えると日光線系統の「スペーシア」や「DRC」と比べて見劣りする点が多々あります。


ただ、「りょうもう」は小田急ロマンスカーの系統で言うと「EXE」と似た立場にあると考えられます。
日光・鬼怒川方面に向かう「スペーシア」は主に観光客をターゲットにした列車であるのに対し、この「りょうもう」は館林市足利市太田市桐生市など群馬県東部および栃木県南西部の主要都市をカバーするビジネス列車としての側面が強く、群馬県下有数の工業都市で、東毛地域(群馬県東部)の主要都市である太田市へ浅草駅から所要約1時間20分で、東京-北関東間のビジネス客・所用客の足として定着しています。(この辺の文章wikipediaのコピペ)
1990年代にはホームライナー格の列車として「ビジネスライナー」の設定もあったそうです。
小田急ロマンスカーの世界においても「VSE」や「HiSE」と比べると「EXE」はロマンが足りないなどという面で見劣りしますし、ホームライナー系統と考えればこんなものではないでしょうか。
実際、夕ラッシュ時はスペーシアが30分間隔であるのに対し、りょうもうは30分間隔で運転されています。現在のりょうもうはデッキの空間が極限まで削られており、その際たる4号車は頭から尻尾まで全部が客室。0ドアというありえなさw
それを考えると、定員を増やすためにシートピッチを狭くしたってのは仕方ないでしょう。
さらに、EXEと違ってDRCの座席を持ち込んで座席の品質を上げているのは評価できます。(ただ、DRCの椅子を使っていない6編成の椅子はへたりきっていてかけ心地が悪いとのことですが、それは乗ってから論じましょう。)


座席について。
椅子は柔らかく、形状もしっかりしていて、リクライニングすると座面もスライドしてくれます。かなりのすわり心地。これでなんとフットレストもついています。
ただ、985mmにフットレストつきは狭いwwwww
しかも椅子にものをぶつけると、その衝撃が伝わります。
北千住駅で私の後の乗客が降りるときにぶつけた荷物の衝撃が私のところまで伝わってきて、すごく不愉快でした。しっかり作りこまれてるとはいえ、やはり古いのは否めませんね。
あと、座席の幅が狭いです。また、2人がけの椅子の真ん中にアームレストがないのも残念。
と、いくつかダメだししましたが、「スペーシア」が超太っ腹なので、この「りょうもう」も特急料金に見合ったクオリティは出ていると思います。DRC編成は。
空間についても、間接照明などを用いてバブリーですし、座席のモケットも良い感じですし。

20:45 Return to North Senju Sta

というわけで、北千住に戻ってきた。
ここで当初の予想通り、乗客はすっかりはけ、半貸切状態となったのでまったり車内を撮影。
4号車のビックリ客室も見てきましたよ。
電車は10分ほどで、浅草に到着。私もここで降車。


反対側には、スペーシアが。
行きの北千住でもそうだったんだけど、最近はJR直通特急の影響で北千住駅の発車案内でも「スペーシアけごん」と案内されてた。
この列車もそう。えーっと、「スペーシアけごん 新栃木行き」
ちょwwwwwwwww 新栃木行きwwwwwww
もうそんな時間かwwwwwww
このスペーシアの後にガチ最終の「スペーシアけごん 春日部行き」ってのがあるんだけど、ダイヤ改正前は現在の新栃木行きと同時刻に「スペーシアけごん春日部行き最終列車」が出てたんだwwwwww
やべぇwwwww 油売りすぎたwwwwwww早くかえんないとwwwwwwww


スペーシアを見送って、普通ホームに到着している区間急行新栃木行きに乗車。
ドア上にLEDが。ちょwwwww スーパー8000かよwwwww
ドアチャイムがついていたり、車外スピーカーがついていたり、車内LEDがついていたりと設備は近代的。
あのオンボロ8000系に似合いませんwwww
急いでこの列車で曳舟まで行って半直で家に帰ったとさ。