大井町線新ダイヤのハナシ

ねぇ、私も寝返っていいですか?
大井町線に急行はいらない!」って側に。
この新ダイヤ、糞すぎるよ。


まず、一番酷いのは各駅停車のスピードダウン
私が中学の時は二子玉川大井町は21分だった。今は22分かかるが、逆方向だと21分なのでまぁ許容範囲と言える。
途中で急行に抜かれる各停が遅いのは仕方ないとしても、途中で抜かれない各停でも二子玉川大井町は23分
大井町二子玉川に至っては24分もかかる。
急行は上下線ともに全線16分である。通過する駅は全10駅。10駅通過で8分短縮ってだけでもぱっとしない感じなのに、かつての大井町線各停と比べると5分しか短縮してない。10駅も飛ばしたのに。無駄が多いね。


と、ぱっと見ただけでも無駄が多い。
全体の本数は10本/h→12本/hに増えているが、間隔が統一だったのが崩れてしまった。これに伴い、駅によっては次の列車までの間隔が9分になる場合がある。田都との格差はなくなったが、なんかなー。各停がスピードダウンしてるし、急行も大して速くないので(そもそも走行距離が短いのであまりスピードを稼げないのもあるが)所要時間の期待値は多くなってしまったのではないかと感じられる。
少なくとも大井町線急行と目黒線東横線急行や特急との接続は最悪です。
目黒線急行と接続するのは大井町線急行の後二子玉川を発車する列車だし、東横線との連携も大井町急行→東横上りも5分待ち。大井町上り急行→東横下りも次が急行で4分待ち。今までの「東横下り特急に1分で接続」と比べるとむっちゃ不便。
今までは目黒線への接続は完璧だったしねー。


今回のダイヤ改正大井町線田園都市線のバイパス路線として機能させる狙いが強いと考えられる。
これまで大井町線(6分間隔)のダイヤは目黒線(6分間隔)と大岡山での接続を完璧にしたダイヤだったけど、今回のダイヤ改正では15分に1本の急行を上下線とも田都急行にあわせたダイヤ設定にしてある。だが、田都に合わせたダイヤであるにもかかわらず、田都到着1分前に大井町各停発車、大井町下り到着1分前に田都各停発車など、各停同士の連絡はこれでもかというほどかみ合ってない。大井町線データイムでの緩急接続は旗の台での1回だけで、全線通して急行に抜かれない各停も健在など、各停の役割が馬鹿にできないのに、これは酷い。大井町線下り→田都下りはともかく、田都上り→大井町上りは特に酷い。


大井町線といえば、夕方以降鷺沼へ回送する列車を鷺沼まで営業運転する列車があって、かなり使い勝手が良かった。
が、それさえも今回のダイヤ改正で形が変わる。
大井町線内で急行だった列車は、田都に入っても急行なのだ。鷺沼まで。
しかもこの急行鷺沼行きは田都の急行中央林間行きの1分後を走る。急行2連続だ。いくらなんでも急行の後ろに急行ってのはないだろう。ラッシュアワーだとつまりそうだ。この直通急行は鷺沼で田都急行を退避する各停をもう1分待たせて接続する。
まぁ、直通急行の1分後に渋谷からの各停が来るが、着席サービスとしてはより遠距離ユーザー向けになったといえるだろう。


データイム以外のダイヤについて。
上りのみ、上野毛で急行の通過待ちができる。が、始発駅の次の駅で急行が各停を追い抜くのは前代未聞だ。
都営新宿線新宿方面は始発から2駅、西武池袋線は始発から3駅目で退避を行うが、いきなり最初の駅で緩急接続を行うのはありえない。
ターミナルの1つ隣の駅に退避線があるのは、朝ラッシュ時に上り線の終点手前(大井町線で言うと一応下神明が当てはまる)で緩急接続を行ってつまりを防止する程度なのに、その役割はまったく果たせない。
上野毛で退避を行うところを見ると、等々力での追い抜きは住民の反対でなくなったっぽい。そのせいで何とも微妙なダイヤになってしまった。溝の口延伸後はいったいどうなることやら。
あとぱっと目に付いたのは休日は19時以降急行が殆どなくなる。こんなポンコツ急行いらんが、19時で急行を打ち切るダイヤも中途半端な感じがする。


まとめ
大井町線急行は田都急行と接続。これに伴い、遠距離ユーザーや急行停車駅ユーザーが恩恵を受ける。
・が、その大井町線急行が他線との接続がいまひとつ。各停のスピードダウンもあってイマイチ。
二子新地、高津、梶ヶ谷、宮崎台、宮前平ユーザーはおいしい大井町線からの直通列車を失う上に大井町線への乗換えが確実に不便になった。
・一応6両の急行が加わって本数自体は増えたので輸送力は増えた。