座席探訪 E3系こまち グリーン車

秋田新幹線「こまち」用に作られたグリーン車。画像はみくちーにあるけど、画質がよろしくないので他所の画像を見たほうがいいかも。


あまり評判のよろしくないグリーン車。R19編成。
何がよろしくないって、グリーン車で4列シートが許されるのは車体が広いから普通席は5列にできるフル新幹線ぐらいなのに、E3系では4列シートを採用したこと。普通席でも4列、グリーンでも4列。優越感も何もあったもんじゃありません。
おまけにデザインが普通車とよく似てるもんだから、普通席との違いがイマイチ伝わってこない。


が、黒いオシャレな座席が並ぶグリーン車の内装デザインはJR東のグリーンの中ではトップクラス。200系リニューアル車が相手だといい勝負またはちょっと負ける程度。
上り先頭11号車はトイレもついているので、座席はたった6列しかないので、そういったプレミア感があります。
黒いオシャレな座席が、小さな部屋に所狭しと並んでいます。ちょっとした個室気分。


シートピッチは標準的な1160mm。勝手に折りたたまれないフットレストがついてるけど、E2系「はやて」のよりはちっちゃい。表も裏も同じ感じなのがちょっぴり安っぽい。
座席の寸法はミニ新幹線に4列シートを押し込んだだけあって「はやて」程の余裕な感じはしませんでしたが、あまり太ってなければこれでも十分広いです。むしろはやてのやつが座席の幅が余ってたぐらいなので、こっちのほうがぴったりには近いです。
座席は座面、背もたれともに「はやて」よりは硬い感じ。はやてのような包み込まれる感覚もありませんでした。
でも、2時間乗った程度では全く疲れませんでした。座席としての基本的な作りこみはしっかりしているようです。
特に、「はやて」と違ってリクライニングをどの角度に倒してもヘッドレストの枕が邪魔くさくなることはありませんでした。


テーブルはインアームテーブルと、前の座席から出てくるテーブルが両方ついています。
しかし、両方出そうとするとインアームテーブルが前の座席からのテーブルに干渉するので、使えません。


4列配置で無理が出ているのは通路の広さと、アームレスト。特にアームレストは普通席並みのサイズです。
隣がいなければこれでもいいのですが、ここにはグリーン車らしさはイマイチ感じられませんでした。
また、はやて・こまちは大宮〜仙台ノンストップで、途中やまびこを2本追い抜くので仙台までの乗客も多いので、仙台までは大体いつも混んでいます。
そもそもグリーンの人気がないならミニ新幹線で4列シートはないわな。


「こまち」で運用されるときは付帯サービスも充実しています。
アテンダントが乗車していて、乗車後におしぼりと飲み物を持ってきてくれます。
ジュースとか、お茶とか、コーヒーとか選べますが、房総エクスプレスの車内販売のお茶やコーヒーと同レベルでした。味としては悪くないです。
また、使い捨てのスリッパを使えるのは「こまち」のグリーンだけです。が、薄っぺらいのであまりこれでトイレには行きたくないですw


総合的には、なんだかんだ言って地雷って言うほどのものではないと感じられました。
長距離を走るミニ新幹線として「3アブレストの大型シート」「オーディオサービス」「液晶テレビ」「レッグレスト」などの付帯サービスがほしいという意見も見られましたが、秋田新幹線のグリーン料金は東海道新幹線と比べると1000〜2000円ぐらい安くなるので、こんなものかと思います。
これらのサービスは、今後登場する「スーパーグリーン車」に期待したいものです。